【ネタバレ注意】レディ・プレイヤー1の感想
時は2030年だか40年だかの未来…
バーチャルネットゲームの世界・オアシスをハリデーとモローというおっさん2人が創った。
そこはリアルFPS、カジノ、ピラミッドでスキー、空を飛ぶ、好きなアバター作れる(著作権とか大丈夫なのか…?)などなどやりたい放題な世界。
そんな世界に魅せられて人類の大半は仮想現実に引きこもっている状態。世知辛い世の中なのじゃー
ハリデーはコミュ障オタクっぽい天パメガネのおっさんでモローはその理解者といった感じ。だが、創始者の二人はオアシスの在り方について意見が食い違い決裂する。モローは株の権利を放棄し、ハリデーはひとり巨万の富を稼ぎその後亡くなってしまうのだが…
彼の死に際に放った一言はプレイヤーをVR世界へと駆り立てた
『おれの遺産か?欲しけりゃくれてやる、探せぇ! この世の全てをそこに置いてきた』
プレイヤー達は5000億ドルを目指し夢を追い続ける 世はまさに大VR時代ッッ!!
そんな訳で老若男女様々なプレイヤーがオアシスの世界でアメリカンドリームを掴もうとするストーリなのですが、場面が変わり主人公の紹介。
主人公はパーシヴァルというバイオのレオンみたいなイケメン
…ではなく、そういうアバターを操作するオタクっぽい青年のウェイド君。
現実世界の彼は両親を亡くし、叔母と彼女のヒモとして生活するダメ男の3人で暮らしいる。家もコンテナハウスとかキャンピングカーの吹き溜まりのような集合住宅、いわゆるスラム街のような場所
おそらく彼はそういった最悪の環境・境遇に嫌気が差しVR世界へ引き篭もってしまったのだろう。ネット世界で出遭った仲間たちと遊びまくっていた。
オークのような見た目のデカい親友 エイチ。彼は手先が器用でオアシス世界では修理屋みたいなことをしている。
そしてサムライのような見た目の ダイトウ。そしてニンジャのような見た目の ショウ
4人は各々自分好みのアバターでゲームに明け暮れており、ある日パーシヴァルはエイチをレースへと誘う。
そのレースこそハリデーが遺産を手に入れるプレイヤーを選別するために遺した3つ試練の一つであり、ムズすぎて5年経ってもクリアした奴はいないというチキチキマシン猛レースも真っ青な鬼畜仕様だった。
2人がスタート位置につく中、パーシヴァルはバイクに乗ったとあるプレイヤーを見つける。
プレイヤー名:アルテミス AKIRAの赤いバイクに跨ったチャンネーだ。
おい有名人だヤベー!とはしゃいでる間にレースが始まるのだが、
本当に何でもアリ。覚えている限り羅列すると
・主人公はデロリアンに乗る
・開幕からクラッシュ
・鉄球が飛んでくる
・ジュラシックパークの恐竜が出てくる
・道路が崩壊するがお構いなしにそのまま飛ぶ
・キングコングが追いかけてくる
などなど目と耳から情報が洪水のように押し寄せてくる。
主人公はそれらの障害を乗り越え最終関門キングコングに挑むのだがチキって途中で降りる。そのままバイクからアルテミスも引きずり下ろしゲームはお開きとなってしまう。
それがきっかけでアルテミスと知り合いバイクを台無しにしたお礼としてエイチの工場へと招く。キモオタ特有の早口でまくしたてるワンシーンをエイチ視点で見ると分かるが、主人公は明らかにガチ恋している。
結局脈アリ/ナシ分からないまま修理したバイクを受け取りアルテミスは工場を後にする。だが恋するオタクの行動力はここからがすごかった。
要約すれば『創始者ハリデーの生い立ちを記録したVR記念館でプライバシーもへったくれもない赤裸々な記憶の映像を漁りまくりレース攻略の手掛かりを掴み見事クリア』といった流れ。クリアしたあかつきに第2の試練のヒントと1つ目の鍵を手に入れた主人公は攻略法を身内に教えアルテミス、エイチ、ダイトウ、ショウもランキングに名を連ねる。そして初のクリア者としてパーシヴァルは一躍有名人となった。
場面が変わりIOI(アイ・オー・アイ)といういかにも悪役っぽい会社が登場する。
彼らは従業員総出でオアシスの試練をクリアしようとしており先にクリアした主人公が気に食わない様子。社長のソレントはネット世界で殺し屋を雇い、主人公をリアルでぶっ殺そうと目論む。
そんなことなどつゆ知らず主人公は第2の試練のヒントを得るため記念館へと足を運ぶ。そこでアルテミスと再開しVRデートの約束をして一人舞い上がる。
親友のエイチは『ネットのガチ恋とかやめとけ!リアルのアルテミスはデブのニートかもしれねーだろ!』と諭すのだが『アルテミスたそはぼきの運命の相手だがらそんなことないでござる!』の精神でデート場所へ直行する。
そのデートの場所はダンスクラブなのだが、ここがヒントを元に割り出した第2の試練の場所だ。二人はいい雰囲気になりテンションハイな主人公はうっかり実名を彼女へ教えてしまう。
実はこの会話をクラブ内で殺し屋の男が盗聴しており即効で身バレする。んで脅されて家爆破される。叔母とヒモ男は死亡し呆然とする主人公。そのまま拉致られ場面暗転。
拉致られた場所はアルテミスの中の人:サマンナとその仲間たちがIOIへの反勢力として活動する拠点だった。彼女によるとIOIはネット使用料滞納者を拉致しオアシスの世界で強制労働をさせているとのこと。この世界拉致りすぎでは?北◯鮮かよ
彼女の父は強制労働しすぎて過労死したという何とも雑な設定で死んでおり、オアシスの世界をIOIから守るため日々頑張っているらしい。
身の上話を一通り済ませ今後の活動を話し合っていた矢先、IOIの刺客が拠点を特定し襲撃。ヒロインのサマンナは捕まり主人公はまたも途方に暮れる。
ちなみにこの拠点、会社のすぐ側にある。今までバレなかったのが奇跡だ。というかここまで有能な特定班いるのに何故今日まで活動できていたのか本当に謎。
身を隠しながら逃げる主人公、そこに一人の黒人が現れる。エイチの中の人:ヘレン君だ。アルテミスから事情を聞いて助けに来たと説明する彼に連れられデカい車に乗せられる。そこにはダイトウの中の人:トシロウ君とショウの中の人:ゾウ君もいた。
彼らは会社内の強制労働施設へ連行されたサマンナを取り戻すため作戦を開始する。
そこから色々あって悪の親玉ソレントを脅しサマンナを救出。VR世界でも第2の試練をクリアしヒントと鍵をゲット。みんなで第3の試練へ挑む。第2の試練でエイチがビビる姿が可愛いのでぜひ劇場で見て欲しい。あとパロディが分かるとニヤッとするシーンが多い。
第3の試練が待ち受ける巨大な惑星へと向かう一行。だが既に殺し屋のチートアイテムでバリアを張られ建物内への進入が不可となっていた。IOIは人海戦術で従業員にゲームをプレイさせ勝ったな!ガハハ状態となる(フラグ)
一方主人公はライブ配信で世界中のプレイヤーに呼びかけ人海戦術には人海戦術で対抗する。だが世界中のプレイヤーが総攻撃を仕掛けるも最強のバリアはビクともしない。
IOI「いやいやこっちのバリア絶対壊れねーし、呪文唱えねーとOFFにならねーからw」
ヒロイン「ほーん、じゃあ解除するわ。開けゴマ」
即落ち2コマのお手本のようなガバガバな警備でバリアが突破され従業員vsプレイヤーの全面戦争が勃発。この辺はカオスすぎて10回見直さないと元ネタを全部拾いきれないかもしれない。あとリアル世界でゴーグルを付けたプレイヤー達がはしゃぐシーンが個人的にすごく好き。
最終決戦という事もありとにかく激アツシーンが多い。ダイトウが瞑想を済ませ満を持してガンダムに変身して参戦しソレント社長が操るメカゴジラと戦ったり、エイチがアイアンジャイアントという巨大ロボにアバターを変更してターミネーターのようにマグマへ沈んでいくシーンは魂を揺さぶられた。何を言っているのか分からないかも知れないが自分でもよく分からない。とにかく観ろとしか言えない。
仲間たちの思いを無駄にすまいと建物内へ突撃する主人公達。ようやく最後の試練の前に辿り着くのだが社長と殺し屋がそれを阻む。主人公が波動拳で社長を蹴散らすもののブチ切れた社長が『オアシスの全プレイヤーを問答無用で吹き飛ばすヤベー爆弾』を起動し全員強制ログアウトする。
のだが、残機付与アイテムを持っていた主人公だけが生き返り一人で試練に挑む姿が全世界に生中継される。
現実世界でIOIの妨害を受けながら3つ目の鍵を手に入れハリデーから『遺産』と『オプーナを買う権利』を与えられる。嘘です、『オアシスを運営する権利』ですハイ。
だが署名にサインしようとする主人公はふと気がつく。オアシスを一緒に作ったモローが株の権利を放棄するためにサインするあのシーンにそっくりではないか、と。
意図に気がついた主人公を己のかつての記憶の世界へと招くハリデー。そこにはレトロゲームで遊ぶ幼き日のハリデーがいた。そこで彼が語ったのは人との距離感がわからず塞ぎ込んでいた日々の苦悩、それでもリアルへの執着が捨てきれなかった己の本心だった。
最期にここまで遊んでくれてありがとうと言い遺し幼ハリデーと共に部屋を後にする老ハリデー。涙を流しながらゴーグルを外し現実世界へ戻ってくる主人公。この一連の流れはブタのヒヅメ大作戦でもパロってんのかなと思うくらいそっくりだった。
そこからは悪事がバレた社長は逮捕。ヨボヨボのじいさんになったモローから運営権の譲渡。ヒロインとイチャつくため週2回運営休むわ宣言で大団円。
総括としては3DCG、アクション映画、ゲーム、パロディ好きにはたまらない作品という感じ。
VRの世界に引き篭もって美少女に変身できる未来が早く来ないかなぁ…
おわり